作手地区の湿地や湿原(長ノ山湿原・清岳向山湿原・黒瀬庄ノ沢緑地・鬼久保ふれあい広場内等)に行くと、季節折々の貴重な動植物を見ることができます。低温多雨の作手地区でしか見られないものもいくつかあります。
梅雨が明けて、ようやく夏本番を迎えました。市内の小中学校は今日から夏休みです。新型コロナウィルスの影響で、遠出や交流の機会を失う夏休みだからこそ、身近な自然に目を向けて、湿原や湿地へ自然観察に出かけてみてはいかがでしょうか。
今、おすすめするのが夏のトンボの観察です。作手地区では年間通じて60種を超えるトンボが見られると言われています。湿原にしか生息しないハッチョウトンボのほか、チョウトンボやモノサシトンボ、モートンイトトンボやオオルリボシヤンマなど、美しい夏のトンボをたくさん見ることができます。
☆モートンイトトンボ
黄色と黄緑色の胴体をしたイトトンボで、膝くらいの高さを水平にスーッと飛んでいきます。夏の長ノ山湿原ではよく見られるのですが、知り合いのトンボ博士曰く、「湿原でも見られる所はここだけかもしれない」とのこと。とっても貴重なトンボのようです。
作手地区の中でも、長ノ山湿原はトンボの宝庫です!たくさんの種類のトンボに会いに足を運んでみてください。
なお、トンボ観察には午前中がおすすめです。夏の陽ざしはトンボも苦手のようで、草陰や森の中に隠れてしまいますからね。