8月20日(日)、〝自然に親しむ会・作手”による長ノ山湿原トンボ観察会が行われました。
豊田市からトンボ博士の大内氏を講師にお招きして、池の周辺から観察していきました。
森のそばで最初に見つけたのは、真紅のトンボ「ネキトンボ」のオスです。
池で見つけたのは「モノサシトンボ」。名前の通り、胴体にモノサシの目盛がついているようです。
黒糸のような胴体の「クロイトトンボ」や、眼の上にお公家さんの眉のような模様のある「マユタテアカネ」、赤とんぼの一種「リスアカネ」なども見られました。
池の上を飛びかっているのは「クロスジギンヤンマ」。胸の黄緑色と胴の水色がはっきり見えます。ぐるぐる回っているのは、「オオヤマトンボ」。
ずっと見たかった「オオルリボシヤンマ」が雌雄とも見られました。オスはすぐにどこかへ行ってしまいましたが、メスは池のあちこちで産卵する姿を見せてくれました。
大型のオニヤンマが、一匹だけ、すうっと飛んでいきました。
最近はあまり見られないと説明されたのが「ミヤマアカネ」です。翅の中ほどに茶色の帯と先端の斑点があるのが特徴です。
トンボとり専用の網で捕まえて、みんなで観察しました。小さい子が触りたがったので、トンボの持ち方を先生に教わり、恐る恐る翅を挟んでそっと取り出しました。満足の笑顔と一緒にカメラにおさめた後、トンボを逃がしてあげました。
湿原では、全身鮮やかな濃い青色をしている「オオシオカラトンボ」のオスを見ました。
よく見る白っぽい青色の「シオカラトンボ」との区別がようやくできました。メスは麦わらのような色に黒い縞模様が入っています。
湿原では、「ハッチョウトンボ」や、ふわ~っと横にゆっくり飛ぶ姿がかわいい「キイトトンボ」を数匹見つけました。
2時間余りで見られたトンボの種類は16種。雌雄両方見られたものもあり、見ごたえ十分の観察会となりました。
ハッチョウトンボはじめ夏のトンボはもうすぐ見られなくなります。まだ見ていないという方、急いで湿原へお出かけください!
また、秋のトンボ観察会は、10月8日(日)を予定しています。お楽しみに!