♪ 村の鎮守の神様の、今日はうれしいお祭り日 ♪
作手では、この頃、毎週日曜日どこかの神社で秋の大祭が行われています。10月第3日曜日は、戸数60戸ほどの小さな集落、長者平の十二所神社の秋の大祭。子ども神輿が地区内を回って祭りを知らせます。お囃子は、毎夜練習を重ねてきた小、中学生の男の子たちです。とりわけ楽しそうに列に加わっているのは、まだ学校に行っていない小さな子供たち。途中、ジュースをもらってちょっと休憩。
以前はあちこちの神社で浦安の舞を舞っていたと聞きますが、子どもの減少で浦安の舞も途絶えたところが多いようです。きれいにお化粧した女の子が御幣と鈴を持って優雅に舞います。
十二所神社の獅子神楽は一人立ちの舞で、所作も内股で膝をつけて歩き、膝を折って回転するなど女性の舞を連想させる独特のものです。着物も女性の留袖を着て踊ります。合併前の作手村のころから、無形民俗文化財に指定されています。
本殿の大祭を終えると、近くの八幡神社へ神輿渡御です。氏子は幟を持って、八幡様まで祭りの行列。笛と太鼓の音色が刈り取られたばかりの田に響く秋祭りらしい景色です。でも、神輿を担ぐ若連も人手不足で大忙し。古くからの伝統を守る行事をテレビなどで見ると「いいなぁ」と思いますが、実際の当事者となれば、なかなか大変なこともあるものです。