11月30日午後、つくで交流館ホールにて、作手中学校のPTA講演会が開催されました。
ZIP-FMミュージックナビゲーター〝コバタク”こと小林拓一郎氏を講師に迎え、『伝えるために必要な3つのこと』という演題でお話をいただきました。
この日は作手中学校の生徒・先生・保護者のほか、作手こども園や作手小学校の保護者希望者、新城東高作手校舎の先生が、コバタクさんの声とお話を楽しみに集まりました。
小林さんは、生産者と消費者をつなぐ「ポートランドリビング」を名古屋で開催しており、そこへ出店されている作手の百姓小屋・生田さんとのつながりから、今回の講演会へお越しいただけることになったそうです。
ラジオは「音声のメディア」「想像力のメディア」であることを冒頭にお話しされ、演題に沿って、「何が個性となるのか」ご自身の経験より得たお話をしてくださいました。
時々、生徒たちへ問いかけ、出てくる答えからさらに深めて、より具体的により中学生の「今」に入り込んでお話をされている印象でした。
「自分を構成しているものを洗い出してみて。それが個性。」
「自分にしかないもの、なんだろう?誰にでも必ずある」
「今、好きだと思うものをずっと〝好き”と言い続けて。好きだという気持ちを大事に」
「自分の〝好き”を育てて。ずっと先に描く未来像へ近づくために、一歩、いや半歩でもいい、踏み出す勇気を持ってほしい」
経験に基づいた様々な言葉と、現在もバスケットボールや仕事への熱い思いを持った小林さんならではのお話に、生徒たちはぐっと惹きこまれているようでした。
最後の質問タイムでは、3人の生徒が質問をしました。
一つ一つ、生徒からの質問を一度でとらえるのではなく、返してまた受けて返して、と会話のキャッチボールで、生徒の「今」に寄り添う回答をされていました。
「好きなことを話している時の君は、とっても楽しそう。自然に笑顔になるでしょう。それが周りの関心を引きつけるんだよ。それが個性。それを大事にして。」
「目の前に壁があらわれた時には、ひと呼吸おいて、ちょっと引いて壁全体を見てみて。もしかしたら、横道があるかもしれないし、乗り越えずに向こうへ行ける壁かもしれない。壁の向こうには必ず〝光″があることを忘れないで。」
生徒たちだけでなく大人の私たちにも、たくさん届くお話でした。
今回のお話を、中学生の「今」!聞くことができた生徒たちは、とても幸せだと感じました。一つでも二つでも、生徒の心に言葉が刻まれているといいです。
作手へお越しくださった小林さん、つながりを作ってくださった生田さん、ありがとうございました!