作手の農産物をもっともっと生かしたい、と「食」の研究を続けているのは、〝キッチンクラブつくで″の皆さんです。
昨年度より地域活動交付金を活用して、作手産農産物を使ったメニュー開発に取り組んでいます。
つくで交流館の調理室で行われる料理研究会では、旬の食材がたくさん持ち込まれ、十数種類の料理が作られます。
10月は秋の食材、里芋、自然薯、さつま芋を中心に、和食洋食、スイーツまで色とりどりの料理ができました。
「ちょうどいいところに来た。これ、めちゃくちゃおいしいから食べてみて。」
差し出されたのは、自然薯のピザ!ふっくら焼きたてです。香ばしい匂いがします。さっそくいただきました。
口に入れると、ほんわり自然薯の香り。もちもち感とふんわり感が程よくミックスされ、チーズとの相性もぴったりです。
「おいしい!こんなにふっくら焼けてるのは、自然薯混ぜたから?」
「生地はパン生地使ってるからね。」
簡単に答えてくれましたが、パン生地だって、ふんわり膨らむように作るのは難しいんですよね。
こちらはチョコボール風スイートポテト。中がさつま芋なんて想像つかないでしょ。
新米ミネアサヒの炊き込みご飯には、数種類のキノコがたっぷり。
里芋もいろいろ使える食材で、こちらはホワイトグラタンです。
半日で十数種類の料理が、色鮮やかに香り良く味良くできるのは、作手の食のプロたちがメンバーに入っているからです。ペンションやまぼうしのシェフ、お食事処「松」の大将、作手のパン屋「PIT IN」、生産者の一人であり、農業仲間をつなぐ「TOMOさん農園」、主婦の研究仲間「食べらっこ」など、とにかく「食」のことなら任せて!という人たちなのです。
研究会で作った料理は、器や盛り付けにもこだわって、きれいに写真に収めます。昨年と今年で開発したメニューを集めて、来年度「作手産の料理本」を作ることを目標にしているそうです。
「やっぱり料理はひと手間ふた手間加えることが大事。」
この日作られた料理を一つ一つ見て、その言葉に深く納得しました。
作手にはおいしいお米に野菜がいっぱいです。季節折々の作手産農産物を使った料理の本、完成がとても楽しみです。